装飾材にアルミニウムを選ぶ理由は、その構造がより安定しており、長期使用においても耐腐食性があるからです。しかしながら、一部のアルミニウムプロファイルには表面に腐食が発生する場合があります。これは主に、製造時の材料組成の不備が原因です。
1. 鋳造工程において、マグネシウムとシリコンの配合比率が適切でないと、例えば少量のシリコンが遊離状態で存在し、アルミニウム合金中に三元化合物を形成します。合金中に形成されたこれらの不溶性不純物相や遊離不純物相は、粒界に集まりやすく、粒界の強度と靭性を低下させます。これにより、耐食性の最も弱い部分となり、まずそこから腐食が始まります。
2. 製錬工程において、マグネシウムとシリコンの配合比率は規格内であっても、混合の不均一性や不十分さにより、溶湯中のシリコンの分布が不均一となり、シリコンが豊富な領域と乏しい領域が生じることがあります。アルミニウムマトリックス中の微量の遊離シリコンは、合金の耐食性を低下させるだけでなく、合金の結晶粒径を粗大化させます。
3. 押出成形時の各種技術パラメータの制御、例えばバー予熱温度が高すぎる、金属押出流量、押出成形時の空冷強度、時効温度、保持時間などの不適切な制御により、シリコンの偏析と解離が生じやすく、マグネシウムとシリコンが完全にMg2Siにならず、多少の遊離シリコンが残ります。
つまり、アルミニウム プロファイルの表面が使用中に腐食しやすい場合は、アルミニウム プロファイルの生産時の品質基準が低すぎるためです。そのため、アルミニウム プロファイルを選択するときは専門の製造業者を見つける必要があります。そうすれば、選択したアルミニウム プロファイルはより安全になります。
投稿日時: 2022年5月10日